7月22日から24日にかけて2泊3日の行程で、『ふくしま・かながわ夏休み交流プログラム2019~かながわの文化と自然を体験しよう!~』を開催しました。
福島の沿岸地域の子どもたちの多くは、原発事故の影響などにより、震災後8年以上が経過した今でも地元の川や海で思いっきり遊ぶことのできない状況が続いています。
このプログラムは、そんな福島県の子どもたち(南相馬市の小学生)を神奈川に招待し、神奈川の文化・自然・人との触れ合いを通して、
子どもたちに夏休みの楽しい思い出をつくってあげたいとの想いからはじめられ、今年で7回目の開催となります。
震災以降、林間・臨海学校の開催やキャリア教育など、南相馬の子どもたちの健やかな成長のために尽力している特定非営利活動法人「南相馬こどものつばさ」の協力のもと
参加者を募り、今年は南相馬市内の小学6年生(10名)が参加しました。
1日目は、鶴岡八幡宮にて正式参拝をし、境内を散策、権宮司より講話をいただきました。
その後円覚寺へ移動し、国宝の舎利殿や修行僧たちの修行場などを間近で拝観させて戴き、子どもたちは建造物や僧侶の解説に興味深く聞き入っていました。
続いての座禅体験では、生まれて初めての座禅に熱心に取り組み、警策も積極的にいただいていました。
2日目は、材木座もんざ丸にて朝捕れたばかりのシラスの加工作業を体験しました。
子どもたちは神奈川県のシラス漁の仕方や、どのように加工されて家庭に届けられるかを学び、
実際に天日干しや釜揚げしたシラスを均す作業をお手伝いしました。
皆一生懸命取り組んでおり、慣れてくるとどんどん手際がよくなって、漁師さんにお褒めの言葉を戴きました。
午後は、新江の島水族館でさまざまな海の生き物やイルカのショーを見て思い切り楽しみました。
往復は新幹線を乗り継ぎ長時間の移動で大変でしたが、3日間子どもたちは全力で楽しんでくれました。
中でもプログラム中に子どもたちが江の島や由比ガ浜の浜辺で楽しそうに遊ぶ姿がとても印象的で、これからも「海」に親しみを持ってほしいと思います。
槐の会では、今後も被災地の子どもたちの健やかな成長を願って、支援を続けて参ります。