7月25日から27日にかけて2泊3日の行程で、『ふくしま・かながわ夏休み交流プログラム2016~かながわの文化と自然を体験しよう!~』を開催しました。
沿岸地域の福島の子どもたちの多くは、原発事故の影響などにより、震災後5年以上が経過した今でも地元の川や海で思いっきり遊ぶことのできない状況が続いています。このプログラムは、そんな福島県の子どもたち(南相馬市の小学生)を神奈川に招待し、神奈川の文化・自然・人との触れ合いを通して、子どもたちに夏休みの楽しい思い出をつくってあげたいとの想いからはじめられ、今年で4回目の開催となります。
震災以降、林間・臨海学校の開催やキャリア教育など、南相馬の子どもたちの健やかな成長のために尽力している特定非営利活動法人「南相馬こどものつばさ」の協力のもと参加者を募り、今年は南相馬市内の小学5~6年生(11名)が参加しました。
1日目は、5月にリニューアルされた小田原城を散策し、小田原の「鈴廣かまぼこ博物館」にて「かまぼこ&ちくわの手作り体験」をしました。子どもたちは職人さんから作り方の説明を受けながら、一生懸命自分の力ですり身の形を整えていました。体験のあとは、出来立てのちくわを味わい、蒸しあがったかまぼこは旅の思い出としてご自宅にお送りしました。夕刻には、鶴岡八幡宮にて正式参拝をし、この夜は神社に宿泊をしました。
2日目は、小田原にある「フォレストアドベンチャー」という森の中のアスレチックで、活動しました。ここでは自己の安全管理について学びながら樹上に組まれたコースを進んでいき、楽しく汗を流しました。午後には、「生命の星地球博物館」へ移動し、実物大の恐竜の骨格展示や剥製を見学しました。夕方には山北町の中川温泉に移動し、夜はみんなで花火をして夏の思い出をつくりました。
福島からバス・新幹線・バスと乗り継ぎでの長距離移動で大変でしたが、子どもたちは疲れも見せず、全力でプログラムを楽しんでくれました。
槐の会では、今後も被災地の子どもたちの健やかな成長を願って、支援を続けて参りますので、ご協力の程宜しくお願い致します。