鶴岡八幡宮と東大寺は、私たちの国が常に神仏に見守られながら困難を克服してきた歴史に思いを致し、「東日本大震災により犠牲となられた御霊の安らかならんこと」と「被災地の一日も早い復興」を祈る合同の祭事・法要を、発災のその年から東北、鎌倉、奈良の各地で行って参りました。
発災から8年目となる今年は、福島県南相馬市で行われました。
槐の会では「合同祭事」への参列を中心とした1泊2日の研修旅行を企画し、約20名の会員が参加致しました。
前日まで台風19号による被害が心配されましたが、当日は晴天に恵まれ無事祭典が執り行われました。
祭典は、東大寺式衆による大般若経の転読、鶴岡八幡宮宮司による祝詞の奏上、また八幡宮巫女による浦安の舞の奉仕など、宗教を超えて祈りを捧げ、参列者一同が更に、物故者慰霊と復興に向けた思いを強くしました。
続く第2部は、元力士大至氏による相撲甚句、歌手のさとう宗幸氏によるコンサート、南相馬市出身の合唱団で世界にも活躍を広げるMJCアンサンブルによる合唱の奉納が行われ、参加者一同感慨に満ちた表情で聞き入っていました。
翌日は、福島稲荷神社にて正式参拝をさせて頂き、福島県神社庁長で同社宮司の丹治正博様のご講話も拝聴させて頂き、更には震災時の神社の様子など教えていただきながら、境内を散策させて頂きました。
その後は、二本松市に場所を移して大七酒造の見学や、霞ヶ城公園での色鮮やかな菊人形で表現された平安時代の華やかな世界を堪能しました。
槐の会では、今後も様々な行事を実施して参りますので、皆様どうぞ奮ってご参加下さい。