槐の会は、神奈川県の森林再生パートナーとして、神奈川の美しい森と、そこで育まれる清らかな水や空気を守り伝えてゆく活動を続けております。
去る10月21日、秋のすばらしい快晴の下、松田町の「やどりき水源林」において本年度第2回目となる森林活動が行われ、約30名の会員の皆様にご参加いただきました。
午前中は、当会「延寿の森」内で、軽作業班と重作業班に分かれて活動を行いました。
先日の台風24号の影響で、林内にはたくさんの枯葉や枯れ枝が…。
軽作業班はまず林内の清掃に取り組み、そして清掃後には小動物の棲家になるアニマルヘッジづくりを行ったほか、経年劣化に伴い傷みの激しい経路の補修も併せて行いました。
重作業班は直径20cmほどのスギの間伐を行いました。間伐を終えて視線を上げると木枝の隙間から見える空が大きく、林内に射し込む光も一層強くなったように感じられます。
午後は「癒し体験・散策」と「クラフト工作」のコースに分かれて活動しました。
「癒し体験・散策」コースでは、ハンモックに揺られながら、木漏れ日の中でゆったりとした時を過ごしたほか、林内に寝そべり樹幹のゆらぎの観察をする等、五感を研ぎ澄ませ散策をしながら様々な癒し体験を行いました。また、今回初めての試みとして、インストラクターがヒノキから「アロマ」を抽出し、その香りを皆様にお楽しみ戴きました。
「クラフト工作」では、インストラクターと共に林内を散策しながら様々な植物を採集し、後半の時間でそれらを使って「エコバッグ」の制作を行いました。布に定着するスタンプを用い様々な植物の葉脈や形を転写したほか、オリジナルのイラストも添え、色とりどりのエコバッグが完成しました。
今回は活動中、めったに見られない特別天然記念物のカモシカに遭遇するという珍しい出来事も。秋らしい清々しい空気の中、充実した活動をすることが出来ました。
来年度も春秋1回ずつ森林活動を予定しております。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。