槐の会は、神奈川県の森林再生パートナーとして、神奈川の美しい森と、そこで育まれる清らかな水や空気を守り伝えてゆく活動を続けております。5月10日、松田町の「やどりき水源林」において、本年度、第1回目となる森林活動が行われ、約70名の皆様にご参加いただきました。
午前中は、間伐作業班と径路補修班に分かれて、林内整備作業を行いました。間伐とは、森林の中に太陽の光が十分に届くように高木を伐り倒す作業です。間伐した高木は、直ぐに2m程度の丸太にして、乾燥させます。十分に乾燥をさせた後、その間伐材で「箸」「鉛筆」「万年カレンダー」「物差し」などの記念品を作製し、槐の会が取り組む青少年育成活動で、子どもたちに環境教育教材として贈呈しています。
経路補修班は、径路の補修のために間伐材を利用して「枕木」と「杭」を作成し、新に山道にステップを設けました。
午後は、「クラフト工作」と「森林癒し体験」の2コースに分かれて活動しました。「クラフト工作」では、ドングリやムクロジなどの自然の素材を使い、間伐材を土台に用いたメモスタンドを作成しました。「森林癒し体験」では、地面に寝転んで樹幹の揺らぎを観察したり、枝を使って水中の音に耳をすませたり、水源林にある素材と参加者それぞれの五感を研ぎ澄まして、森の表情を感じていただきました。
当日は新緑が目に眩しいほど見事な晴天で、清々しい空気のなか森林活動を行うことができました。今年の11月頃にも森林活動を予定しておりますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。