槐の会は、神奈川県の森林再生パートナーとして、神奈川の美しい森と、そこで育まれる清らかな水や空気を守り伝えてゆく活動を続けております。11月30日、松田町の「やどりき水源林」において、本年度、第2回目となる森林活動が行われ、約70名の皆様にご参加いただきました。
午前中は、間伐や丸太ベンチ運搬などの重作業班と、林内清掃や経路補修などの軽作業班に分かれて、林内整備作業を行いました。間伐とは、森林の中に太陽の光が十分に届くように高木を伐り倒す作業です。間伐した高木は、直ぐに2m程度の丸太にして、乾燥させます。十分に乾燥をさせた後、その間伐材で「箸」「鉛筆」「万年カレンダー」「物差し」などの記念品を作製し、槐の会が取り組む青少年育成活動で、子どもたちに環境教育教材として贈呈しています。丸太ベンチは5月の森林活動の際に間伐材で作製したものですが、小さな滝がある林道の休憩ポイントまで運びました。軽作業班は、林道の掃き掃除や経路補修、小動物や虫が住むためのアニマルヘッジ作り、樹木説明看板の拭き掃除などを行いました。
午後は、やどりき水源林の自然を満喫する活動(「森林癒し体験」と「周遊コース散策」)を行いました。「森林癒し体験」では、地面に寝転んで樹幹の揺らぎを観察したり、もみじの色比べを行ったり等、水源林にある素材と参加者それぞれの五感を活かして、わずかな時間ですが、日常から離れて安らぎを感じていただきました。「周遊コース散策」では、森林インストラクターの案内により、水源林内にある周遊道を歩き、美しい紅葉の森を満喫しました。また、水源林内に設置した「定点カメラ」の画像を用いた「カモシカ」や「ニホンジカ」など森の住人たちについてのお話し、成長の森事業(赤ちゃんの誕生したご家族から苗木を寄付していただき、子どもの成長と苗木の生長を重ね合わせて、神奈川の森林に愛着をもっていただこうという事業)の説明など、水源林をより身近に感じることができました。
前日までの大雨とは打って変わり当日は天候にも恵まれ、また紅葉も見頃をむかえており、参加者からは感嘆の声も多く聞こえました。森林活動は、例年、5月と11月の2回、行っております。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。